「わび」と「さび」

日本人は客を招いた時「何もありませんがどうぞお楽しみください」とわびる。これがワビである。主人は最大限の創意工夫(しつらい、まかない)を凝らして客のもてなしを行う。これが利休のわび茶の真髄である。最高のカジュアルの美といってもいいかもしれない。
「寂」「錆」「然」すべてサビである。すべてが終わった場所、何もない場所、凍てついた場所、荒れはてた場所、最大限の差し引かれた場所に、立ち現れる「始り、有ること、美しい色」の世界を立ち上がらせる感覚である。
「見わたせば花も紅葉もなかりけり 浦のとまやの秋の夕ぐれ」   新古今和歌集 藤原定家

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コメント: 1
  • #1

    Hobert Brundige (木曜日, 02 2月 2017 04:55)


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