現代ビジネスの世界での通念は、データやシステムが優先しているようだ。したがって一般の会社員も、言葉の上では個性重視としながら実際は個性を失って久しい。みんな同じような顔付になってきている。会社の名前で仕事をして、個人名は極力抑え気味である。しかしそれでいいのだろうか。ちょっと気の利いた企業は、企業ブランディングを行い、法人としての社会イメージを形作っている。社会的知名度や信用を確立している。そのためか社員は、自分の顔を隠し、会社の顔を前に出すことがいつしか常識となっている感がある。しかし立ち止まってちょっと考えてみよう。本当のビジネスは、もっとドロ臭いものではないだろうか。商売の神様、松下幸之助神話に「毎日、営業先の店先を掃除する営業マン」の話がある。この営業マン氏は、結局、営業先の社長に顔を覚えてもらい受注に成功したのである。結局は、人と人との繋がりが人の世界である。家庭も学校も、そして仕事もそうではないだろうか。ヤクルトおばさんは、全国津々浦々でいまだに活躍している。御用聞きは間もなく盛り返すに違いない。
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